遺産相続でトラブルにならないための準備
相続においてよくトラブルが起こっているというイメージをお持ちではないですか?
テレビで遺産相続のトラブルがよく取り扱われていますが、この様なトラブルは未然に防ぐことが可能です。
今回はトラブル別に有効な解決策をお伝えします。
トラブルの有効な解決策
相続財産の内容が曖昧
相続人は、被相続人がお持ちの財産がどの程度あるのか曖昧ですので、どこかに財産が残っているのではと疑うことがあります。
相続財産は被相続人しか知りませんので、財産が曖昧なことで生じるトラブルによる解決策は1つしかありません。
この様な事態にならないために、被相続人が事前に財産目録を作成し財産の内容を明らかにしておくことが重要となってきます。
遺言の内容が偏っている
遺産の全てを第三者に渡す、遺産の分割が偏っているなど不公平な内容の場合にトラブルが発生します。
通常貰えるはずの遺産をもらえなかった人と、遺産を多く貰っている人とが口論となり収拾がつかなくなります。
法定相続人に認められる最低限の相続分を意識して、分割するとトラブルに繋がりにくくなります。
不動産は分割しにくい
不動産を相続人に分割する場合、価値が分かりにくく使用目的も限られてくるため揉める可能性もあります。
分割の方法としては以下の4つがあります。
土地を売却せず、土地そのものを分ける
土地を売却し、金銭に換えて分ける
不動産を相続した人が、他の相続人に金銭を支払う
相続人の全員で共有する
トラブルの解決策としてはこれら4つの方法を理解した上で相続人全員で話し合うことです。
遺言書に全てを記載するのも解決策にはなりますが、細かいところまで全て記載すると相続人は押し付けられているように感じ不満が出る場合もありますので気を配る必要があります。
相続人が多すぎる
法定相続人は基本的に、配偶者・被相続人の両親・被相続人の兄弟姉妹・実の子ですが、それに加えて養子・非摘出子・隠し子がいた場合にはトラブルになる可能性があります。
法定相続人は、養子・非摘出子・隠し子が相続することに対して不満を持つ可能性がありますので、事前に対策を練る必要があります。
対策としては、生前に話し合うこと、節税になるからといって不用意に養子を増やさないことが挙げられます。
おわりに
相続にはトラブルが付きものです。
トラブルが多いと理解された上でどの様に対策するのかが重要となり、相続を受けるご家族のことを考えて生前に何が出来るのかを考えるのが良いかと思います。
生前のコミュニケーションによって殆どの問題は解決出来るので、一度ご家族と相続のお話をされてみては如何ですか。
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